Dhammabooks: 2011年8月アーカイブ


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スマナサーラ長老の経典解説(日本テーラワーダ仏教教会機関誌『パティパダー』連載)をまとめた施本をPDFで公開いたします。ダウンロードしてご自由にお読み下さい。

※このPDFファイルの商用利用や他サイトでの再配布、改変は固くお断りいたします。


はじめに

  今回ご紹介する経典の名前は「Abhiṇhapaccavekkhitabbaṭhānasuttaṃ」です。長いタイトルになっていますが、おそらく、どんな人にも意味が分かるようにと意図的に長くした可能性もあります。
 タイトルを少し分析してみますと、まず abhiṇha というのは「常に、いつでも」という意味で、paccavekkhitabba は「観察すべき、考慮すべき、思い浮かべるべき」という意味です。人間には、頭の中でいろいろなことを思い浮かべたり考えたり妄想して楽しみたい、というところがあります。でも、仏教ではそれは認めません。なんでもかんでも好き勝手に思い浮かべることはよくない、と教えています。そして、好き勝手に妄想するかわりに、思い浮かべるべき項目を設定し、それらを繰り返し思い出して頭の中で常に回転させるように、と教えているのです。
 次の語 ṭhāna は、この経典では「項目」や「箇条」という意味で使われています。suttaṃは「経典」です。
 これらの語を合わせて、全体の意味としては「常に観察すべき項目の経典」となります。いわゆる、朝も昼も晩もいつでも思い浮かべるべき項目がこの経典で述べられているのです。文字どおりそのままの意味ですから、意味が分からないということはないでしょう。このように、誰にでも理解できるようにわざとタイトルを分かりやすくしてあるのです。

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

※施本は刊行の趣旨に賛同された人々のご喜捨で制作されています。次回刊行に向けてご協力頂ければ幸いです。【協会のお布施窓口

※過去掲載したPDF文献については協会HP内「PDF文庫/折々の法話より」で御覧頂けます。

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スマナサーラ長老の経典解説(日本テーラワーダ仏教教会機関誌『パティパダー』連載)をまとめた施本をPDFで公開いたします。ダウンロードしてご自由にお読み下さい。

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はじめに

 「初期仏教経典」というお釈迦様の直々の教えから、一つ経典をご紹介いたしましょう。
 経典には「仏教とは何か」というお釈迦様の教えの特色を示しているエピソードがいくつかあります。多くの方々は、「仏教って一体どんな教えなのか?」  と疑問に思ったことが一度はあるのではないでしょうか。といいますのも、仏教はまったく宗教的ではないからです。祈祷やお祓いなどはやりません。仏教以前からある伝統的なしきたりや習慣も、全部くつがえしてしまうのです。たとえば、インド文化では年上の人を尊敬しなくてはなりません。年上の人が来ると、立ち上がって深く礼をしなければならないのです。この習慣は現代になっても続いていて、年上の人にたいしては必ず挨拶をします。お釈迦様は、そのようにはやりません。年齢ではなく、人間の道徳性を重視されたのです。つまり尊敬し、礼をすべき人とは、「道徳的に優れている人である」と教えられました。このようにして、あらゆることをくつがえされたのです。
 しかし、そういうことをしながらも、お釈迦様は宗教家として出家し、托鉢をしながら、何もモノを持たずに生活しました。 ですから、仏教を学ぼうとする方々にとっては、お釈迦様は宗教家か、あるいは革命的な生き方を教える人か、どちらかわからなくなるのです。それで「仏教って何なのか?」という疑問が出てくるのです。
 経典には「仏教はこういうものである」と紹介する教えがいくつかあります。この『パハーラーダ経』も、その一つです。お釈迦様ご自身が、自分の教えはどのようなものかと説明されているこの経典はとても貴重な記録であり、皆様にも大いに役立つでしょう。

出典:aṅguttara nikāya, aṭṭhaka nipāta, 2 mahāvagga, sutta No.09 pahārāda suttaṃ

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

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