2011年12月アーカイブ

The Chant of Mettā Text 慈しみの声明 

木岡治美訳/ウ・ウエープッラ『南方仏教基本聖典』参考)

 ※パーリ語で唱えられている『慈しみの声明』テキストとその日本語訳です。


Ahaṃ avero homi

私は恨みのない人間であらんことを。

abyāpajjho homi

私は瞋りのない人間であらんことを。

anīgho homi

私は悩みのない人間であらんことを。

sukhī- attānaṃ pariharāmi

安楽に過ごせんことを。

 

Mama mātāpitu

私の母や父が、

ācariya ca ñātimitta ca

先生や親族や友と、

sabrahma- cārino ca

修行仲間とが、

averā hontu

恨みのない人間であらんことを。

abyāpajjhā hontu

瞋りのない人間であらんことを。

anīghā hontu

悩みのない人間であらんことを。

sukhī - attāna pariharantu

安楽に過ごせんことを。

 

Imasmi ārāme sabbe yogino

ここに居る、すべての修行者たちは、

averā hontu

恨みのない人間であらんことを。

abyāpajjhā hontu

瞋りのない人間であらんことを。

anīghā hontu

悩みのない人間であらんことを。

sukhī - attāna pariharantu

安楽に過ごせんことを。

 

Imasmi ārāme sabbe bhikkhū

ここに居る、 すべての比丘たちと、

sāmaerā ca

沙弥たちと、

upāsakā - upāsikāyo ca

優婆塞たちと優婆夷たちは、

averā hontu

恨みのない人間であらんことを。

abyāpajjhā hontu

瞋りのない人間であらんことを。

anīghā hontu

悩みのない人間であらんことを。

sukhī - attāna pariharantu

安楽に過ごせんことを。

 

Amhāka catupaccaya - dāyakā

衣類・食事・臥具・薬を施す者たちは、

averā hontu

恨みのない人間であらんことを。

abyāpajjhā hontu

瞋りのない人間であらんことを。

anīghā hontu

悩みのない人間であらんことを。

sukhī - attāna pariharantu

安楽に過ごせんことを。

 

Amhāka ārakkhā devatā

私たちの守りとなる神々は、

Imasmi vihāre

この精舎における、

Imasmi āvāse

この住まいにおける、

Imasmi ārāme

この園における、

ārakkhā devatā

(私たちの)守りとなる神々は、

averā hontu

恨みのない存在であらんことを。

abyāpajjhā hontu

瞋りのない存在であらんことを。

anīghā hontu

悩みのない存在であらんことを。

sukhī - attāna pariharantu

安楽に過ごせんことを。

 

Sabbe sattā

すべての衆生、

sabbe pāṇā

すべての(呼吸する)生類(五蘊をそなえた生命)、

sabbe bhūtā

すべての生きもの(無想有情天と無色界の生命)、

sabbe puggalā

すべてのプッガラ(神々、人間等)、

sabbe attabhāva - pariyāpannā

すべての身体に含まれたもの(卵など)、

sabbā itthiyo

すべての女性、

sabbe purisā

すべての男性、

sabbe ariyā

すべての聖者、

sabbe anariyā

すべての聖者ならざるもの、

sabbe devā

すべての神々、

sabbe manussā

すべての人々、

sabbe vinipātikā

すべての悪趣に堕ちたものたちは、

averā hontu

恨みのない存在であらんことを。

abyāpajjhā hontu

瞋りのない存在であらんことを。

anīghā hontu

悩みのない存在であらんことを。

sukhī - attāna pariharantu

安楽に過ごせんことを。

 

Dukkhā muccantu

苦しみから脱せんことを、

Yatthā -laddha -sampattito māvigacchantu Kammassakā

業を受け継ぐ生命は、正しく得た富を失うことのなからんことを。


Puratthimāya disāya

東方、

pacchimāya disāya

西方、

uttarāya disāya

北方、

dakkhiṇāya disāya

南方、

puratthimāya anudisāya

北東方、

pacchimāya anudisāya

南西方、

uttarāya anudisāya

北西方、

dakkhināya anudisāya

南東方、

heṭṭhimāya disāya

下方、

uparimāya disāya

上方[に住む]、

Sabbe sattā

すべての衆生、

sabbe pāṇā

すべての(呼吸する)生類(五蘊をそなえた生命)、

sabbe bhūtā

すべての生きもの(無想有情天と無色界の生命)、

sabbe puggalā

すべてのプッガラ(神々、人間等)、

sabbe attabhāva - pariyāpannā

すべての身体に含まれたもの(卵など)、

sabbā itthiyo

すべての女性、

sabbe purisā

すべての男性、

sabbe ariyā

すべての聖者、

sabbe anariyā

すべての聖者ならざるもの、

sabbe devā

すべての神々、

sabbe manussā

すべての人々、

sabbe vinipātikā

すべての悪趣に堕ちたものたちは、

averā hontu

恨みのない存在であらんことを。

abyāpajjhā hontu

瞋りのない存在であらんことを。

anīghā hontu

悩みのない存在であらんことを。

sukhī - attāna pariharantu

安楽に過ごせんことを。

 

Dukkhā muccantu

苦しみから脱せんことを、

Yatthā -laddha -sampattito māvigacchantu Kammassakā

業を受け継ぐ生命は、正しく得た富を失うことのなからんことを。


Uddha yāva bhavaggā ca

上は有頂(天)に至るまで、

adho yāva avīcito

下は無間(地獄)に至るまで、

samantā cakkavāḷesu

あまねくこの世界において、

ye sattā pahavīcarā

大地の上に棲まう衆生は、

abyāpajjhā niverā ca

 瞋りなく、恨みない生命であらんことを。

nidukkhā ca nupaddavā

苦しみのない、災難のない生命であらんことを。

 

Uddha yāva bhavaggā ca

上は有頂(天)に至るまで、

adho yāva av īc ito

下は無間(地獄)に至るまで、

samantā cakkavāḷesu

あまねく世界において、

ye sattā udakecarā

水中に棲まう衆生は、

abyāpajjhā niverā ca

瞋りなく、恨みない生命であらんことを。

nidukkhā ca nupaddavā

苦しみのない、災難のない生命であらんことを。

 

Uddha yāva bhavaggā ca

上は有頂(天)に至るまで、

adho yāva av īc ito

下は無間(地獄)に至るまで、

samantā cakkavāḷesu

あまねくこの世界において、

ye sattā ā k ā s e c a r ā

空中に棲まう衆生は、

abyāpajjhā niverā ca

瞋りなく、恨みない生命であらんことを。

nidukkhā ca nupaddavā

苦しみのない、災難のない生命であらんことを。


~生きとし生けるものが幸せでありますように~



sumanasara_00002.jpg

Mettā Bhāvanā : Meditation of Loving-kindness

(By Venerable A. Sumanasara Mahathero, Head , Gotami Vihara, Tokyo)


Many of us offend others without our knowledge and we tend to defend if questioned or refuse to accept the charge. Yet, we are not aware that we are offending ourselves while blaming others for the cause. Repeated recital of the following meditation may release you from the pain of being offended and the charges of offending others. In other words, you relieve yourself from both the pain of yours and the charges of others. Try see practicing the following steps:

 

Step 1: Be kind to yourself Stage  

Let myself be always happy and kind  

Let myself be free from disease and mental  worries.  

Let myself be always successful in righteous and reasonable endeavors.  

Let the wisdom of light shine upon myself.  

Let myself be always happy and kind.  (3 times)  

 

Step 2: Be kind to your intimates  

Let my intimates be always happy and kind.

Let my intimates be free from disease and mental worries.

Let my intimates be always successful in righteous and reasonable endeavors.  

Let the wisdom of light shine upon my intimates.  

Let my intimates be always happy and kind. (3 times)

 

Step 3: Be kind to all living beings

Let all living beings be always happy and kind.

Let all living beings be free from disease and mental worries.  

Let all living beings be always successful in righteous and reasonable endeavors.

Let the wisdom of light shine upon all living beings.  

Let all living beings be always happy and kind. (3 times)  

 

Step 4: Be kind to people you are not happy with

Let all living beings irritable to me be always happy and kind.

Let all living beings irritable to me be free from disease and mental worries.  

Let all living beings irritable to me be always successful in righteous and reasonable endeavors.  

Let the wisdom of light shine upon all living beings irritable to me.

Let all living beings irritable to me be always happy and kind. (3times)

 

Step 5: Be kind to people who are not happy with me

Let all living beings not happy with me be always happy and kind.

Let all living beings not happy with me be free from disease and mental worries.

Let all living beings not happy with me be always successful in righteous and reasonable endeavors.

Let the wisdom of light shine upon all living beings not happy with me.  

Let all living beings not happy with me be always happy and kind. (3 times)

 

Step 6: Fathomless compassion  

Let all living beings be always happy and kind. (3 times)

 

Sabbe sattā Bhavantu sukhitattā (3 times)


metta_ura_fix.jpg

~生きとし生けるものが幸せでありますように~


※スマナサーラ長老による英語版の慈悲の冥想テキストとチラシ画像です。問い合わせが多かったので掲載しました。


『偉大なる人の思考 Mahā purisa vitakka』は、2008年2月19日に兵庫県三田市でテーラワーダ仏教寺院(現マーヤーデーヴィー精舎)が着工されたことを記念して刊行された約120頁の施本です。編集は誓教寺坊守の藤本竜子さん。漢訳経典『佛遺教経』にも登場する八大人覚(八つの偉大なる人の思考)について、スマナサーラ長老が解説されています。少欲、知足、遠離、精進、気づき、禅定、智慧、不戯論(パパンチャを破る)、という八項目に、お釈迦様の教えとその達せられた境地のエッセンスが凝縮されています。PDFファイルをダウンロードしてご自由にお読み下さい。

※このPDFファイルの商用利用や他サイトでの再配布、改変は固くお断りいたします。
※目次にある「喜捨ご芳名」は割愛しました。


maha_purisa_vitakka.jpg
偉大なる人の偉大なる安らぎ

 さて、お釈迦様がこの経典を語ることになったのは、こんないきさつからでした。お釈迦様の義理の兄弟でもあるアヌルッダ尊者がたまたまひとりでいる時に、自分の人生を観察してみました。自分が王家を出て、今森の中にひとりぼっちで出家生活をしています。しかしなんの悔いも苦しみもない。宮殿の贅沢がなにひとつもないのに、けたちがいの安らぎと喜びを感じている。そこで考えたのです。「この、安らぎって何なのか」と。王子として宮殿にいた時とまるっきり違う生き方です。大勢の人々に囲まれて、護衛に守られているのではなく、今、孤独に生きている。ごちそうの代わりに托鉢して貧しい人々からもらったご飯を少々食べている。住むところは立派な家ではなく、森の中です。なのに、偉大なる安らぎがある。恐怖も不安も苦しみもない生き方をしている。私は偉大なる生活をしている。普通に生活していた時と比較すると、比べものにならない尊い生活を自分はしていると。なんとなくそういう思考になっちゃったのです。

 人の幸不幸は、その人の思考次第です。アヌルッダ大阿羅漢が、今、偉大なる安らぎを感じているというならば、一般人とは違った「偉大なる思考」を持っているはずなのです。そこで、アヌルッダ大阿羅漢は「自分の思考と俗世間の思考は何が違いますか」と考えてみました。すると七つの項目が思い浮かびました。それをお釈迦様に報告したところ、お釈迦様は「すばらしい」とおっしゃって、それを認めました。そしてさらに、偉大なる人の七種類の思考にお釈迦様がもうひとつの思考を足しました。その後、お釈迦様が『偉大なる人の思考』というタイトルでこの八つの項目を紹介して、説法したのです。

仏教の自己紹介

この八つの項目に、「仏教とは何か」がコンパクトに語られているのです。世間のすべての思考、普通の人間の生き方と比較してみると、仏教がいかに尊いのか、いかにすぐれているのか、いかに超越しているのか、ということの説明なのです。くだけた言葉で言うならば、仏教の自慢話なのです。しかし、自慢話は根拠のないホラ話か、きちんと根拠がある事実の発表か、というところがポイントなのです。ホラ吹きの自慢なら批判されますが、事実の発表ならば他人に批判されることはありません。ひとが尊い境地に達したことを、他人が聞いて驚くのです。それから、「自分も頑張らなくてはいけない」と思うのです。

 そういうことで、『偉大なる人の思考』は仏教の世界では朝晩唱える経典なのです。唱えることで、仏道に励むために、自分自身を奮い立たせてもらう。「我々は暗いことをやっているので
はない。普通の俗人には想像もできない尊いことをやっています」と自分自身の修行の糧とする。精進するため、励むためのエネルギーとして使うのです。(本文より)

~生きとし生けるものが幸せでありますように~

※施本は刊行の趣旨に賛同された人々のご喜捨で制作されています。次回刊行に向けてご協力頂ければ幸いです。【協会のお布施窓口

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