2008年12月アーカイブ
12月23日の天皇誕生日、代々木公園の国立オリンピック記念青少年総合センターにて、2008年最後となるスマナサーラ長老の初期仏教月例講演会『身も心もスッキリ軽くなる、「捨て方」の極意-賢者は正しく「始末」をつける』が開催されました。
18:30の開始時間には、会場に200名以上もの善男善女がつめかけ、大盛況のうちに講演会を終えることが出来ました。たいへん凝縮された、まさに今年の総決算という印象の講演でした。サードゥ! 年明けて2009年最初の月例講演会は、1月 24日 (土)18:30 ~ 21:00から開催。会場は同じく国立オリンピック記念青少年総合センターです。>>>>タイトルなど詳しくはこちら!
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
ダンマパダ(法句経)講義 賢者の章85,86偈
講師 アルボムッレ・スマナサーラ長老
85 appakaa te manussesu ye janaa paaragaamino,
人々のなかで彼岸へ到達する人々は少ない。
athaayaM itaraa pajaa tiiram evaanudhaavati.
また他の人々は(こちらの)岸を走り回っている。
86 ye ca kho sammadakkhaate dhamme dhammaanuvattino,
また実に正しく説かれた法において法に従順なる人々は(正しく説かれている真理に従って実践する人々ならば)、
te janaa paaram essanti, maccudheyyaM suduttaraM.
そのような人々は越え難き死王の領域(王国)を(越えて)彼岸に至るであろう。
■この偈のポイント
表面的には難しい意味ではありません。
お釈迦さまの目から見ても、解脱に成功する人々の方がすくない。この世界で仏教徒も少ない、仏教徒はいても、解脱する人は少ない。他の人は頑張っているけど、グルグル回っているだけ。
tiiram evaanudhaavati.(川を超えられずに)
sammadakkhaate dhamme正しく説かれた法(真理)において ←ココポイント!
正しく説かれた、というのは、宣伝文句ではない。どの角度から見ても完全に説かれているということです。
■「正しく説かれた」教えはそのまま実践
正しく説かれた、
釈尊の教えを、自分で「改良」して自分のシステムつくっても結果は出ない。
しかし、みんな、それをやってしまっているのです。
釈尊の説いた修行方法を自分で改良すること、いろんな方法を自分で導入して
■仏教はエサをまいて人集めをしない
修行は表面的には簡単ですが、
一般人にアピールするために何かすることは、やってはいけないのです。
仏道は「正しく説かれている(sammadakkhaata)」。これはとても大変な単語です。
仏法僧の「法」に帰依する時も、いつでも最初に来る言葉はsvaakkhaato(善説)なのです。
svaakkhaata、sammadakkhaata、という言葉が意味するのは、言語的な(文学)能力ではなく、
悟るためのやり方というのは、どんなやり方でもいいわけではないのです。
■何にでも正しい方法がある
例:お粥を作るにも正しいやり方がある。お米の量と水の量がある。
このポイントが
瞑想したからといって、うまくいくとは......限りません。
■「つもり」の世界では満たされない
こころはそうやって、何か希望を作るのです。希望に達した気分になって、
ですから、全智者であるブッダが、
自分で期待をして、自分で幻覚をつくって、なった「つもり」になる。
■行ったことのない場所のガイドブックを書く
真理は、「花より団子」なんです。
花より団子を取る人こそが賢いのです。
こころは間違えて、花より団子は間違い、という生き方をしているのです。
そういう、ややかしいところがあるから、お釈迦様はsvaakkhaata、sammadakkhaataという言葉を使っています。
しかし人々は、自分が歩んだことのない、経験したことのない世界について、
人間にある、「つもり」病にかかると、悟れません。
「死は乗り越えがたい」のです。
■「自分の意見」で経典を解釈する危険
注釈書では、岸でうろうろする、という言葉を 「有身見のこと」だと説明しています。経典の注釈書でも、
注釈書を書いた上座仏教の長老たちは、
■輪廻転生もわかった「つもり」
先日、あるイギリス人が、中国系のお坊さんが書いたテーラワーダ系の本を持ってきて、
■真理を語る人、真理を守る人
本を書く人の間違いは、「輪廻とはそのようなものである」
この偈ふたつのポイントはsammadakkhaata、「つもり」世界へのブッダの注意です。
■仏道はただひとつの道
(質疑応答から補足:経典はたくさんあっても、仏道はひとつしかないのです。マニュアルだから、ひとつしかない。 機械のユーザーマニュアルがたくさんあるわけではない。たとえば、Windows Vista の使い方を解説した本はたくさんあります。しかし、『90分で分かるVista』であっても、分厚い『Vistaバイブル』であっても、結局同じことで す。きめ細かく専門的ないらないところまで書いているか、いつも使うところに絞った説明かというだけのこと。結局、Windows Vistaの使い方は決まっているのです。電子レンジのマニュアルが、マンガで書いてあっても、文章でも、英語で書いてあっても、結局使い方は同じです。 お釈迦様の説かれた経典(パーリ経典)も当然たくさんあります。経典ではいろんな論点を分析して説明しますが、仏道(修行)についてはワンパターンで終わ り。決まった同じパターンがあります。微妙にも言葉も変えません。
......
たくさんの経典から好みの経典を選ぶのは構いませんが、「仏道がた くさんある」ということは成り立たないのです。解脱・悟りというこころの転換を起こす方法は、たくさんありえるはずがない。「つもり」世界だったら、それ はいくらでもあり得ます。お釈迦さまは、医者に例えて説明するのです。「病気なら病気になった原因があります。それを無くす方法はひとつしかない。薬なら 何でもいいわけではないのだ」と。テーラワーダ世界でたくさん瞑想法がありますが、それは入り口の、アクセスの差だけです。初心者に瞑想を教えようとする 場合は、不浄瞑想でも、呼吸瞑想でも、入門編として、知られている方法を取り上げるだけ。ヴィパッサナーに入ったら、道は一つです。東京で新幹線に乗ろう としたら、品川か東京まで行かないといけない。そこまでは近道であろうが、遠回りであろうが、どのルートを使ってもいい。勝手にしろよと。しかし、東京駅 からは新幹線一本になります。)
■解脱にいたる「善のストレス」
輪廻を脱出するというのは大変なことです。
木曜日の朝日カルチャー教室で、悟りに達するために必要なエネルギーについて、
maccudheyyaM suduttaraM 死王の領域はそう簡単に飛べない。
メモと文責:佐藤哲朗
12月19日午後、ゴータミー精舎にて日本テーラワーダ仏教協会の機関誌『パティパダー』B.E.2552/2009年1月号(vol.15 no.9)の発送作業を行いました。数日で、会員はじめ読者の皆様のお手元に届くかと存じます。
今月もボランティアの皆様の手で無事に発送作業を終えられました。
1月号の表紙イラストは上杉久代さんです。
主要目次は、 こちらのPDFファイル をご覧ください。
☆『パティパダー(paTipadaa)』は日本テーラワーダ仏教協会の会員向け月刊誌です。
<入会(購読)方法>
初年度会費として、7千円(次年度から年間5千円)を下記の郵便口座までお振込みください。通信欄には「 入会希望」と記入してください。毎月、機関誌『パティパダー(paTipadaa)』をお送りいたします。※パティパダー購読のみ希望の場合も条件は同じです。ご不明の点は協会事務局まで、お電話(03-5738-5526)か電子メール(gotami◆m05.itscom ※◆を@に変えてください)でお問合せください。
【郵便振替口座】
00120-5-763914 日本テーラワーダ仏教協会
※協会への入退会は自由です。
生きとし生けるものが幸せでありますように
あやまることがいつも正しいと限りません。
何か失敗をして謝罪をする時でも、決してみじめにならないことです。
人間には完全な生き方は不可能です。
だから、誰でも人のこと批判する時は気をつけないといけない。
自分が過ちを犯さないことはあり得ないのだから。
あやまっても失敗はチャラになりません。
自分があらためないと意味がないのです。
つまらないことであやまってばかりいると、あやまることの大切さを忘れてしまいます。
ブッダが説かれた、決してみじめにならない、明るく前向きな「謝罪」について学びましょう。
2007年9月19日、山口県下松市・誓教寺秋彼岸法要でのスマナサーラ長老のご法話より。
~生きとし生けるものが幸せでありますように~
【祝成道会】尾花沢市頼明寺の法話2「安らぎの心こそ宝物(70分29秒)」をダウンロード
アナータピンディカ居士の「放蕩息子」がブッダと出会い改心するまでの物語、有名なキサーゴータミー長老尼が在家時代に体験した耐えられない悲劇など、豊富なエピソードを交えながら、 仏教徒の幸福で力強い生き方について解説したご法話です。
世俗の幸福論は、物や関係に依存することでしか成り立ちません。そのような生き方は、結局、苦しみで終わってしまいます。
仏道の実践によって得られる、怒り・悩み・嫉妬・差別感のない、明るく・活発で柔軟性にあふれた「安らぎの心」こそ、お釈迦様が私たちに手渡してくれた最高の宝物、不変の財産なのです。
~生きとし生けるものが幸せでありますように~




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